日々のニュースを、ちょっぴりマーケティング的な要素をまぶして語るブログ


by yutanofu
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メディアスクラムについて(記録)

中国新聞:広島女児殺害 報道のあり方検証
珍しく?新聞メディアが自分たちを含めた今回の事件の報道姿勢や集団的過熱取材(メディアスクラム)について検証しているので取り上げたい。
全国に大きな衝撃を与えた広島市安芸区の小一女児殺害事件。ピーク時には約三百人の報道陣が現場周辺に集中し、連日、取材活動やテレビ中継を展開。事件や捜査経緯についてきめ細かく伝えた。各社とも取材では「節度を守った」とするが、多数の報道陣が狭い地域に集中したことで「生活に著しい影響があった」との住民の声も少なくない。取材、報道の使命を果たしながら、どう集団的過熱取材(メディアスクラム)を防ぐか、という観点から、今回の現場の実態や課題を検証する。(小川満久)
「段ボール箱を最初に見たのはいつですか」「どういう状況でしたか」。女児の遺体が入れられた箱の第一発見者の男性(68)は事件当日、三十人以上の報道陣に囲まれた。その後も午前零時ごろまで自宅の呼び鈴や電話が鳴りやまず、同じ質問を繰り返し受けたという。「最初の三日は家を出るのも一苦労。事件解決に協力したい気持ちもあったが、最後はうんざりだった」

■16社申し合わせ
遺族からの取材自粛要請を受け、広島に拠点がある新聞、テレビなど十六社で構成する広島県編集責任者会は翌日、社会的影響の大きい事件であることを踏まえて、「取材、報道の使命は重要」と再確認した上で、「節度を持って取材・報道に当たる」ことを申し合わせた。中国新聞社は、いやがる人に無理に質問したりカメラを向けたりしないことや、社員証か腕章を着けることなどを記者に指示した。

■駐車トラブルも
しかし、取材相手の了承を得ない撮影や、路上駐車など車をめぐるトラブルもあった。中には、不審者情報を受けて警官が現場に駆け付けると、腕章を着けていない記者だったという例もあった。女児がかわいがっていた犬の飼い主男性(48)にも取材陣が集中。「顔を出さないように頼んだが守ってくれない社もあった」と明かす。
「家の前にずっと張り付かれ困惑した。まるで犯人扱いするような質問をし、記事にした雑誌もある。言葉の暴力だと思う」。そう語る女性(50)もいる。マスコミに対し「大変迷惑」「取材・撮影お断り」の張り紙を出す家もあった。ある記者も「他社が伝えていない情報の裏付けを取ろうと、同じ家に何度も通った」と明かす。競争心理が取材活動を過熱させた面もあった。
一方で、報道を評価する声もあった。女児が通っていた矢野西小の畠山淳一PTA副会長(42)は「保護者が知りたい情報を、学校からの連絡より早く知ることができた」と一定の評価を示す。さらに広島県警広報課によると、遺族は取材や報道について「ご配慮いただいた」という趣旨の言葉を話したという。
■「襟正す方策を」
中国新聞社は最多で十五人を現場に動員した。社会・経済グループの山城滋リーダーは「これまで以上に節度ある取材を徹底した。だが、他社も含めて大量動員される中で、住民にご迷惑をかけた面もあったと思う。今後、さらに改善する方法を模索したい」とする。
また取材、中継スタッフを合わせて約二十人を出した中国放送の大原健嗣報道センター長も「一定の自浄作用は働いたと思うが、他社の記者も多く、結果的に住民から過熱的との声が出てしまったのだろう」と振り返る。
広島修道大法学部の菱木一美教授(ジャーナリズム論)は「事件が落ち着いたら、紙面で地域の声をフォローするなどの対応が必要」と話す。さらに、メディア不信が高まる現状を踏まえ、「政府の報道規制につなげないためにも、大事件が起きたら独立して活動できる第三者機関を置くなど、メディアが率先して襟を正す取り組みが欠かせない」と指摘する。

上記は記事前文。若干“お手盛り”のところもあるが、反省すべき点は反省するとして記事になっていて、好感が持てる。

それにしても、今まで記者としての腕章や身分証を提示せずに取材しているあり方については疑問がある。個人個人は節度ある行動を取ったとしても、人が集団で押しかけると、一種のヒステリー状態に陥ってしまうのは、祭りなどでも明らかだ。
そういった点を改善していかないと、正しい情報収集や報道が出来なくなると思う。

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by yutanofu | 2005-12-13 23:08 | 一般ニュース