日々のニュースを、ちょっぴりマーケティング的な要素をまぶして語るブログ


by yutanofu
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選択と集中&ブランディングの観点から

Excite エキサイト:フィルムカメラから撤退 ニコン、デジカメに集中
ニコンは12日、フィルムカメラ部門から事実上撤退し、カメラ事業をデジタルカメラに集中する方針を表明した。同社が発売しているフィルム一眼レフカメラ8機種のうち、プロ向けの「F6」と入門機の「FM10」だけを残し「F5」や「F100」など他の6機種は在庫がなくなり次第販売を終了する。残る2機種も新規開発はしない方針で、カメラ愛好家らに親しまれた名シリーズが姿を消していく。
デジカメの急速な普及に伴い、需要の大半がデジカメに移行したことを受けた措置で、カメラの老舗メーカーであるニコンにとって、歴史的な決定といえる。

今後の推移を注目したい。確かに、現在のニコンが置かれている環境から考えると、デジタル化に投資するためにそれに絞り込んで体制を整備することが必要になり、選択と集中の戦略手法からすると絞り込む選択は正しいかも知れない。
しかし、ニコンのブランド資産や出自は日本工学であり、フイルム(銀塩)での圧倒的な知名度や信頼性がバックボーンにあるのではないか。それを失くしてまでデジタルという海を航海する中には、ニコンブランドの資産は多くない。
工学技術が高いイメージはあるが、他のキヤノン、コニカミノルタ、オリンパスなどに比べてデジタルでは後発イメージがつきまとうのではないか。
特に、昔からのコアなファンを失うだけでなく、反発を食らうリスクもある。反発が大きいと、ブランドイメージが低下し、地盤沈下する可能性もある。デジタルが氾濫する中、あえてフイルムを開発し続ける企業が注目される(=差別化になる)可能性はある。
しかし、それでも新しい海に船出をするという決断を評価したい。そういう意味で、今後の推移を見守りたい。

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by yutanofu | 2006-01-13 09:26 | 経済・企業ニュース