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by yutanofu
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重圧の中、よく頑張った!

北島、世界新で金「なんも言えねぇ」/競泳
男子平泳ぎの北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が、100メートル決勝で58秒91の世界新記録をマークし、五輪連覇を達成した。競泳で日本選手の同一種目連覇は、28年アムステルダム、32年ロサンゼルス五輪の男子200メートル平泳ぎで鶴田義行が記録して以来76年ぶり。世界新での金メダル獲得も72年ミュンヘン大会以来、36年ぶりの快挙だ。12日には200メートル予選に登場。14日の決勝で、日本競泳界初の連続2冠に挑む。
電光掲示板に輝く「WR」の2文字。北島はタイムを確認すると無我夢中で握りしめた両拳を突き上げ、雄叫びを上げた。58秒91。世界新記録。連続金メダルとのダブル快挙の達成だ。
「ありがとうございます…。はい、うれしいです。すいません、なんも言えねぇ…」
言葉にならない。ヒーローインタビューで声を詰まらせ、タオルで顔を覆った。落ち着きを取り戻すと、「アテネのとき以上に気持ちいいです。チョー気持ちいいです!!」。あの名言が飛び出したが、胸の奥には熱い思いがあふれたままだった。
予選後に「58秒台での世界新」を宣言した。しかし、準決勝で新鋭アレクサンドル・ダーレオーエン(23)=ノルウェー=が世界記録に0秒03に迫る好記録をマーク。日本記録でもある自己ベストに0秒28も差をつけられ、「彼の記録がプレッシャーをかけてきた」。おしつぶされそうな気持ちを必死でこらえた。
スタート前に名前をコールされると、ジャージーの左胸にある日の丸と五輪のエンブレムを右手でわしづかみにして、闘志をたぎらせた。レース前、自らを鼓舞しようと何度も叩いた左胸は真っ赤。ダーレオーエンは隣の5コースだ。
わずか1分足らずで雌雄を決する非情のレース。北島は「悔いを残したくなかった」と集中した。前半はリードを許しながらも、50メートルのターンで逆転すると逃げ切り。心は熱くても、冷静な展開で再び頂点に駆け上がった。
アテネ五輪後、日本コカ・コーラと所属契約を結ぶなど、日本初の本格的プロスイマーとしての道を歩み始めた。「水泳を通して子供たちに夢を与えたい」という思いからだ。オフには水泳教室を開き、チビッコスイマーに直接指導もした。
しかし、CM撮影やイベントへの出演。プロ活動は練習にも影響を与える。平井伯昌コーチとの仲がギクシャクしたこともあった。アテネ後、高校時代の友人と都内で祝杯を挙げても、「あの4年間ってのは苦しいんだよ」。燃え尽き症候群に陥りもした。「北島康介は終わったのか」と平井コーチがさじを投げかけたこともある。
だが、パンパシの200メートルでブレンダン・ハンセン(26)=米国=に世界新で敗れ、ようやく息を吹き返した。「五輪は特別な大会。また、あの舞台に立ちたい」と挑んだ“最後”の大舞台だった。
「200も? もちろんだよ。自分の世界記録を更新したい」
涙も乾き、北島は再び前を向いた。狙うは日本競泳界初の連続2冠。野獣のような鋭い眼が、この男にはよく似合う。


皆が金メダルと期待して、その期待に応える重圧は一般人には分からない。
あのヤワラちゃん(谷選手)でさえ、プレッシャーを感じてか、銅メダルに終わった。
北島選手はこれが最後のオリンピックになるから、感謝と涙が出たのだろう。
おめでとう!

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by yutanofu | 2008-08-12 11:14 | スポーツニュース